受験要項

◆ 技能審査の実施機関

厚生労働省認定の葬祭ディレクター技能審査は、「葬祭ディレクター技能審査協会」が行い、その実際の試験の業務は、中央技能審査委員会及び各支部技能審査委員がその任にあたります。

◆ 等級区分

1級と2級があります。

◆ 受験資格

技能審査を受験できる資格は、次のとおりです。

1級

2023年9月30日現在、葬祭実務経験を5年以上有する者、
または2019年度以前の試験で2級合格後2年以上葬祭実務経験を有する者

2級

2023年9月30日現在、葬祭実務経験を2年以上有する者

当協会が認定した葬祭教育機関の所定のカリキュラムを修了した者(見込含む)は、2級受験時にその期間を葬祭実務経験に算入することができます。
その際、「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2号)」は認定校にて受けてください。
  ●認定校(募集停止校含む)
   ・日本ヒューマンセレモニー専門学校 フューネラル学科・エンバーミング学科
   ・駿台トラベル&ホテル専門学校 葬祭ディレクター学科
   ・東京観光専門学校 葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース
   ・国際ホテル・ブライダル専門学校 葬祭ディレクター科
   ・福岡ブライダル&ホテル・観光専門学校 葬祭ディレクターコース
   ・長野平青学園 ホテル・ブライダル&セレモニーコース
   ・大阪ウェディング&ホテル・観光専門学校 心のおもてなし科 葬祭ディレクターコース
   ・ウェディング・ホテル&ツーリズム専門学校 葬祭学科
   ・大阪観光専門学校 葬祭ディレクター学科 葬祭ディレクターコース

1級、2級とも葬祭実務経験年数については事業主等による証明書が必要となります。
ただし、事業主等の証明を得られない時は、それに代わる在職証明書類(社会保険証明書等)を「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2号)」に添付してください。

1級を受験する際、2級合格後2年以上の葬祭実務経験を有する者は、事業主等からの「2級合格後2年以上」の「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2・3号)」で受験ができます。ただし、受験申請書の2級合格年・合格証番号欄に記載した場合に限ります。また、2級合格後2年未満の葬祭実務経験の場合は、事業主等から通常の1級受験資格である「葬祭実務経験5年以上」の「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2・3号)」が必要です。

派遣会社に勤務する場合、現在働いている葬祭事業所から「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2号)」に証明してもらい、派遣会社から「派遣会社・代理店用 葬祭業務実務経験年数証明書(様式第3号)」に証明してもらってください。両方の証明書が必要です。

代理店に勤務する場合、業務委託元から「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2号)」に証明してもらい、現在働いている葬祭事業所から「派遣会社・代理店用 葬祭業務実務経験年数証明書(様式第3号)」に証明してもらってください。両方の証明書が必要です。

受験資格に虚偽が判明した場合は、合格後であっても資格取消となります。


葬祭実務とは、葬儀業務に実際に従事してお客様に接していること(受注業務、設営業務、接客業務など全般に当っている)を意味し、経験年数とは、上記の業務を恒常的に遂行している期間をいいます。従って勤労学生の場合を除き、在学中のアルバイトなどの期間は葬祭実務経験年数に算入することはできません。

◆ 技能審査の対象とする技能の範囲

技能審査試験の対象とする技能の範囲は、次のとおりです。

1級

全ての葬儀における相談、会場設営、式典運営等の葬祭サービスの詳細な知識と技能

2級

個人葬における相談、会場設営、式典運営等の葬祭サービスの一般的な知識と技能

◆ 技能審査試験の目的

学  科  試  験

葬儀及び関連する事項についての知識を評価するために行います。葬儀に係る仕事の内容について、意味も含めて正確に理解できているかを判定します。かつ、社会的環境・公衆衛生・法律・行政手続・遺族心理・宗教等の関連知識の有無も判定します。

幕              張

葬儀式場設営のための基礎能力を評価するために行います。自宅や寺院等での式場設営の基礎技術であり、伝統的な式場装飾法である幕張装飾技法の習熟度を判定します。かつ、設営課題実現のための目的意識と処理能力を判定します。

接              遇

葬儀の担当者としてのご遺族等への基本的な応接能力を評価するために行います。家族と死別した直後にあるご遺族や関係者に対して、適切な応接をすることができるか、挨拶、お悔やみ、意向を聴くこと、基本事項の確認を行うことを通して、礼等の基本的マナー、言葉遣い、進行の適切さ、姿勢、発声等を判定します。

司              会

葬儀運営のための基礎能力を評価するために行います。葬儀ならびに告別式の内容を理解し、参列者に配慮して適切な案内・進行ができるかを判定するものです。かつ、必要な日本語読解力、文章表現力が備わっているか、マナーが優れているかを判定します。

実  技  筆  記

葬祭ディレクターとしての実践面における理解ができているかを評価するために行います。特に顧客(とりわけ死別直後のご遺族)に対し、適切な言葉づかい、心配り、サービスマインドができているかを見ます。加えて一般常識をわきまえているか、顧客からの質問・要請・クレームに対して消費者の目線で適切に対応できるか、消費者(特にご遺族)からの信頼を得て、葬祭サービスを提供できるかを判定します。

◆ 技能審査試験の内容

試験方法、内容は下記のように予定しています。

1級

学科試験

出題方法及び出題数は、正誤判定問題50問、多肢選択問題50問で、合計100問とします。

解答時間は50分間とします。

注意事項については学科試験の注意事項を参照してください。

実技試験

作業試験 幕張(制限時間7分間)

作業試験 接遇(制限時間2分間)

作業試験 司会(制限時間6分間)

実技筆記試験(60問、解答時間30分間)

各試験の詳細・注意事項については実技試験の注意事項を参照してください。

2級

学科試験

出題方法及び出題数は、正誤判定問題25問、多肢選択問題25問で、合計50問とします。

解答時間は30分間とします。

注意事項については学科試験の注意事項を参照してください。

実技試験

作業試験 幕張(制限時間7分間)

作業試験 接遇(制限時間2分間)

作業試験 司会(制限時間4分間)

実技筆記試験(60問、解答時間30分間)

各試験の詳細・注意事項については実技試験の注意事項を参照してください。


1級・2級共に学科試験・実技筆記試験の解答方法はマークシート方式ですので、必ず黒鉛筆(HB、B、2B)とプラスチック製消しゴムを持参してください。ボールペン等での解答記入は読み取りできません。

◆ 配点及び採点基準

出題される問題の配点は下記のとおりです。

1級

学科試験

1問につき2点

200点満点

実技試験

作業試験 幕張

60点

200点満点

作業試験 接遇

20点

作業試験 司会

60点

実技筆記試験

60点

2級

学科試験

1問につき4点

200点満点

実技試験

作業試験 幕張

60点

200点満点

作業試験 接遇

20点

作業試験 司会

60点

実技筆記試験

60点


合格の基準は1級、2級とも下記のとおりです。

学科試験

70%以上の得点

実技試験

幕張、接遇、司会、実技筆記の点数を合計して70%以上の得点。
※但し、幕張、接遇、司会、実技筆記のいずれもが30%以上の得点であること。

◆ 一部合格

学科試験と実技試験のいずれか一方が基準点に達した者は一部合格者とし、2019・2021・2022年度の一部合格者が同じ等級を再受験する場合には、合格している科目の受験を免除します。またその際、「葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2・3号)」は必要ありません。


受験申請時に受験申請書(様式第1号)の「試験の免除」欄に記載が無い場合、一部合格として認められませんので、一部合格について記入漏れのないように十分注意してください。

受験申請以降の変更は、一切の例外なく認められませんので、受験申請書を郵送する際に十分確認してください。

一部合格以外の学科試験のみ、あるいは実技試験のみの受験はできません。

申請時に記載されていない場合は認めません。


◆ 合否の判定と発表

合否判定

合否の最終判定は中央技能審査委員会が行い、葬祭ディレクター技能審査協会会長が決定します。

合否通知

合否の結果は、試験日より2ヶ月以内に申請書に記載された本人宛に通知します。転居等が発生した場合には必ず当協会に連絡ください。
※電話等での合否に関するお問い合わせ等については、一切応じられませんのでご了承ください。

◆ 合格者に付与される称号

1級に合格した者は『1級葬祭ディレクター』と称することができます。
2級に合格した者は『2級葬祭ディレクター』と称することができます。
●合格者は、消費者から高い信頼を得ている「葬祭ディレクター」のIDカードを胸に付けて業務にあたることができます。

1級(ゴールド) 2級(シルバー)

1級(ゴールド)

2級(シルバー)

◆ 試験の実施

技能審査試験は1級、2級とも毎年1回以上実施します。災害等の止むを得ない事情により試験の実施が不可能となった場合の対応はすみやかにホームページでお知らせいたします。

◆ 受験手数料

技能審査試験の受験手数料は、次のとおりです。


受験申請受理後、受験者の都合による申請の取り消しや、受験の有無にかかわらず原則として返金には応じられません。次回の試験に振り替えることもできません。

振込手数料は申込者負担とします。


1級受験者

 55,400円

2級受験者

 39,700円


但し、規定により学科試験または実技試験が免除になる者は、次のとおりです。

1級学科試験のみ受験の場合

 8,300円

1級実技試験のみ受験の場合

 47,100円

2級学科試験のみ受験の場合

 8,300円

2級実技試験のみ受験の場合

 31,400円

※それぞれ消費税を含みます。

◆ 受験の申請方法

受験を希望される方は下記の要領に従って申請してください。

1.当協会HPからダウンロードしてください。

    当協会HPからダウンロード

       印刷用紙は通常のA4コピー用紙をお使いください。

2.受験手数料を必ず受験者本人名で下記指定口座に振り込み、「振込控」を受け取る。

     受験手数料振込口座

銀行名

支店名

預金種別

口座番号

口座名

みずほ銀行

神谷町支店

普通

2464793

葬祭ディレクター技能審査協会

3.下記①〜③の書類に必要事項を記入のうえ、指定の位置に「振込控のコピー」を貼付し、折らずに
     角形2号(24X33.2センチ)の封筒を用いて簡易書留郵便にて下記へ送付
してください。

   ① 受験申請書(様式第1号)

   ② 葬祭業務実務経験年数証明書(様式第2号)

   ③ 派遣会社・代理店用 葬祭業務実務経験年数証明書(様式第3号・該当者のみ)

送付した「振込控のコピー」は返却いたしません。

申請書類に不備があった場合、指定以外の方法で送られた場合、期限を過ぎた場合、受験手数料の振込みが確認出来ない場合は申請は受理はされません。受験申請が不受理となった場合、振込手数料を引いた金額を返金いたします。なお、受理についてのご連絡はしませんので、ご了承ください。


受験申請書類送付先:〒270-1391 日本郵便株式会社 印西郵便局私書箱7号 葬祭ディレクター技能審査協会

4.書類審査のうえ、当協会より受験者に「受験票」を送付いたします。(8月上旬予定)

この「受験票」は、試験当日に試験会場に持ってくるものです。再交付はしませんので大切に保管しておいてください。

「受験票」をもって受験手数料受領の領収証にかえさせていただきます。

◆ 受験申込み期間

2023年4月1日(土)より2023年4月28日(金)まで(当日消印有効)

◆ 2023年度の試験日程及び会場

2023年度試験は、次のとおりです。

●試験日=2023年9月27日(水)・友引

試験会場一覧

受験者が申請した現住所

会 場

会場名 ・ 所在地 ・ 電話

最 寄 り 駅

北海道

札 幌

北海道立道民活動センター
(かでる2.7)

札幌市中央区北2条西7丁目
道民活動センタービル
TEL 011-204-5100

JR札幌駅南口より徒歩13分

青森、岩手、宮城、秋田
山形、福島

仙 台

江陽グランドホテル
仙台市青葉区本町2-3-1
TEL 022-267-5111

JR仙台駅より徒歩13分

茨城、栃木、群馬、埼玉
新潟、長野

大 宮

ソニックシティ
さいたま市大宮区桜木町1-7-5
TEL 048-647-4111

JR大宮駅西口より徒歩5分

千葉、東京、山梨

東 京

東京ドームプリズムホール
文京区後楽1-3-61
TEL 03-3817-6222

JR「水道橋駅」東口
都営地下鉄三田線「水道橋駅」A3出口
東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」2番出口
都営地下鉄大江戸線「春日駅」A1出口

神奈川、静岡

横 浜

横浜産貿ホール
横浜市中区山下町2
TEL 045-671-7050

JR・地下鉄関内駅より徒歩15分
みなとみらい線日本大通り駅より徒歩5分

富山、石川、福井、岐阜
愛知、三重

名古屋

愛知県産業労働センター
(ウインクあいち)

名古屋市中村区名駅4-4-38
TEL 052-571-6131

JR・地下鉄・名鉄・近鉄名古屋駅より徒歩2分

滋賀、京都、大阪、和歌山
兵庫、奈良、鳥取、島根
岡山、広島、徳島、香川
愛媛、高知

京 都

京都府総合見本市会館
(パルスプラザ)

京都府京都市伏見区
竹田鳥羽殿町5
TEL 075-611-0011

烏丸線 竹田駅より徒歩約15分

山口、福岡、佐賀、長崎
熊本、大分、宮崎、鹿児島
沖縄

福 岡

福岡県中小企業振興センター
福岡市博多区吉塚本町9-15
TEL 092-622-0011

JR吉塚駅東口より徒歩1分

※受験会場は「受験申請書」に記入された現住所によって自動的に決定されます。
※社会事情等により会場の変更がよぎなくされた場合には、会場の変更を通知します。
※試験当日、報道関係の取材等が行われる場合がございます。
※試験会場内へは、原則として受験者本人以外入ることはできません。